接続と設置
レインスピーカーの導入を考えた場合、どうやって使う?とお考えの方も少なくないと思います。
ここでは設置と接続についてお話したいと思います。
まず結論から言いますと意外と簡単だが接続の規格が色々あって最初は戸惑うです。
何に使えるのか?を考え端子とケーブルを用意します。もちろんコンセントも必要ですね。
そしてレインスピーカーの場所を考えます。
まずは少し端子の話を書きます。
パソコンやスマートフォンの接続にも色々な端子があり、それに合わせた形状や仕様のコネクターを持つケーブルがありますよね?
USB タイプCとかライトニングとかです。
オーディオ機器もパソコンも規格が色々あって、でも目的は同じ場合が多いんです。
例えばレインスピーカーの背面にあるバナナ端子、これは元々は軍用の端子で簡単に抜き差しを繰返せる意図がある様です。
ですからオーディオの端子をそれほど抜き差しする事は無いと思いますのでオーディオの場合は簡単だけが目的と思います。
また高級な物とリーズナブルな物の違いもそれほど重要ではありません。
電気信号や熱は金、銀、銅、の順で伝わりやすく金メッキ端子があるのはそのためです。オリンピックのメダルと同じだと思いました。
金や銀は高価な金属ですのでケーブルには銅線が多く使われています。また、その純度によってお値段も違い丈夫さも大切な要素だと思います。
またケーブルは1mと100mでは信号の信頼性は長くなると不利です。外部のノイズの影響を受ける可能性も増えますし。
では前置きはこれくらいにして具体的な使用法を考えて行きましょう。
「スマホやタブレットの音をレインスピーカーで鳴らすには」
2つ方法があると思います。
1つはイヤホンやヘッドフォン端子またはライトニング端子から変換コネクターやステレオミニケーブルでアンプと接続しアンプとレインスピーカーをつないで音を出します。
有線でのヘッドフォンの信号をアンプで大きくしてスピーカーを鳴らすシンプルな方法です。
2つ目は Bluetooth の受信機(レシーバー)が内蔵されたデジタルアンプとワイヤレスで接続して鳴らす方法です。この場合のアンプは小型の物からコンポサイズの良質な物と色々販売されています。
左から「ライトニングーステレオミニプラグ変換ケーブル」「Bluetooth内蔵小型デジタルアンプ」「Bluetooth、光デジタル対応プリメインアンプ」とその背面
「テレビの音をレインスピーカーで鳴らすには」
3通り程考えられます。
1つはイヤホンやヘッドフォン端子から音を頂く場合
2つ目は専用のオーディオ端子から音を頂く場合
3つ目はHDMI端子から音を頂く場合です
それではそれぞれのメリットとデメリットを考えてみます。
イヤホンやヘッドフォン端子のメリットは簡単と安価で済む点だと思います。デメリットはテレビのスピーカーからの音が消える事とテレビ自体のボリュームの変化に同調する点です。
専用のオーディオ端子を使う場合のメリットはボリュームに同調しない独立した良質な音声を取り出せる点だと思います。デメリットは白や赤の色分けされたRCA端子やデジタル光端子である点です。
HDMI端子のメリットはシンプルな点と信頼できる点です。デメリットはアンプ側にHDMIの入力端子が必要な点やHDMIからオーディオだけを取出す変換器が必要な点です。
では具体的な接続を考えてみましょう。
1.イヤホンやヘッドフォン端子を使う場合、まずレインスピーカーとテレビの間にアンプが必要になります。アンプとレインスピーカーの接続にはバナナプラグのスピーカーケーブルで良いです。
テレビとアンプは3.5mmのステレオミニ端子とアンプ側は赤と白に色分けされたRCA端子のケーブルでつなぎます。白は左側の音声、赤は右側の音声でLもしくはLEFT、RもしくはRIGHTで表記されています。
2.専用のオーディオ端子から音を頂く場合はテレビ側にRCA端子がある場合は両方ともRCAの赤と白のオスのケーブルでアンプとつなげれば良いです。因みに黄色は映像の端子になります。
デジタル光端子の場合はアンプ側に同じ形状の光端子があれば1本で右と左の音声を聞けます。因みに光端子は2種類あって角型のものと丸形があります。デジタル端子は別にRCAと同じ形状の物もあります。デジタルの信号はアナログの信号より長いケーブルでも音声の劣化が少ないと言われています。またデジタル光の入力端子とRCAの出力端子の小型の変換器も安価で販売されています。
3.HDMI端子から音をつなぐ場合、多くはAVデジタルアンプを利用します。テレビ自体にはHDMI出力が有るものは少ないと思いますがデジタル放送は光端子から受け取りAmazonの fire TV stick
や AppleTV 等のHDMI端子をAVアンプにつないで音声を鳴らし映像はAVアンプのHDMI出力端子からテレビにつなげて使います。AVアンプは多くの入力端子を持ち、テレビの他ゲーム機などをつなげる事も出来ます。AVアンプからはスピーカーケーブルでレインスピーカーを接続します。AVアンプは少しサイズの大きい物が多いですが、置く場所があれば色々な使いみちが有るので便利です。またHDMIの入力端子とRCAの出力端子の小型の変換器も安価で販売されていますのでAVアンプ無しでも音声を取出す事もできます。
左上から「3.5mm ステレオミニケーブル」「デジタル光ケーブル 角型」「デジタル光ケーブル 丸型」「HDMIケーブル」「サラウンド対応 AVアンプ」「HDMI to RCA 変換器」
「PCの音声をレインスピーカーで聴くには」
5つほど書いてみます。
1つはPCの音声出力の設定をBluetoothにして上で書いたような受信機能のあるアンプを使ってレインスピーカーを鳴らす方法です。
2つ目はPCのイヤホン、ヘッドフォン端子やAV出力端子を利用してアンプと接続する方法です。
3つ目はHDMIからのモニター出力端子からAV対応アンプを経由してモニターと音声を利用する方法です。
4つ目はUSBケーブルを利用してUSB入力対応のアンプを利用する方法です。
5つ目は一番オススメなのですがUSB端子で対応のオーディオインターフェースを利用し解像度の高いオーディオソースをフォンプラグやXLR端子を利用してアンプにつなげる方法です。
オーディオインターフェース特徴はデジタル信号をアナログに変換するD/Aコンバータ、アナログ信号をデジタルに変換するA/Dコンバータを搭載し、マイクや楽器の入力も使える点です。
左から「フォンケーブル」「XLRケーブル」「USBオーディオインターフェース」「ミキサー型オーディオインターフェース」「D/Aコンバータ搭載プリメインアンプ」
設置
レインスピーカーの設置は大きく分けて2つ「置く」「吊るす」です。
お風呂場で歌を歌った事はありますか?温泉だと更に気分良く歌えそうですよね。
音は反射します。残響があるのは反射しやすい環境だからです。タイルやつるつるした硬い素材の密閉した空間は複雑に反射して残響を感じられます。
カラオケのエコーはそれを機械的に表現している装置です。
逆に畳の和室などは音が吸われてしまい響きません。絨毯も同じ様な事が言えます。柔らかく表面が反射しにくい素材だからです。
スピーカーを置くなら、どちらが良いのでしょう?
全く響かないのもつまらないですし、響きすぎては音像が分かりづらくなります。
ただし、音声を作る場合は響かない環境でモニターします。残響は足すことが出来ても引けないからです。
響かない環境をデット、響く環境をライブと呼ぶ場合もあります。
レインスピーカーを上手く楽しむには少しライブな感じで設置するのがオススメです。
天井や壁がクロス貼りの場合はデット寄りなのでレインスピーカーより一回り大きい板を貼って吊るすと良い響きが得られます。
置く場合も同じで板を敷いた上に置くと丁度良い感じです。
またカーテン等の柔らかい物の前よりは壁の前の方が良い響きで鳴らせます。コンクリートやガラスなど硬い壁の前なら反射音が相まって
レインスピーカーの不思議な音の広がりを最も楽しめる設置だと思います。
接続やケーブルの事、お持ちのオーディオ機器との相性や設置に付いて、
また天井からの吊るし方や板についてご質問がある場合は
お問い合わせのページよりお気軽にご質問頂ければと思います。